令和元年(2019年) みんなの道議会 No.11 HP:http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/ Twitter:@hokkaidogikai 1ページ  第45回北海道議会議場コンサート 写真:演奏者2名(フルートを演奏する女とギターを弾く男性) 第45回議場コンサートでは、令和元年第3回定例会の初日に、オホーツクを拠点に活躍するユニット『ホラネロ』を招待し、流氷や麦をゆらす風、クマ笛の音などを素材にした“ジオミュージック”を演奏頂きました。 コンサートの模様は、「北海道庁インターネット放送局Hokkai・Do・画」で公開!   今号の主な内容 2ページ:令和元年第3回定例会の概要や議決状況について 3ページ:定例会キーワードについて 4ページ:インターンシップ生(大学生)が感じている北海道の課題 2ページには議会Q&Aのコーナーも!!! 2ページ  令和元年第3回定例会   定例会の概要 知事から予算案3件(総額103億5000万円)と条例案11件、その他の案件13件の提案があり、議決しました。なお、決算案件4件は、継続審査となりました。また、議員及び委員会から提出された決議案1件、意見案6件が原案のとおり可決されました。 本会議では、行政全般などについて、各会派から1人ずつ計4人の議員が代表質問をしたのちに、23人の議員が一般質問を行いました。   主な審議日程 9月10日~10月4日 9月10日 本会議(開会) 9月13日~17日 本会議(代表質問) 9月19日~25日 本会議(一般質問) 9月27日~10月2日 予算特別委員会 10月3日 常任・特別委員会(予算特別委員会を除く) 10月4日 本会議(閉会)   本会議(代表質問・一般質問)や予算特別委員会の主な議論 【知事公邸】知事公邸廃止後における、知事公邸とその周辺エリア全体の今後のあり方 【次期北海道創生総合戦略】次期北海道創生総合戦略の策定において、人口減少対策やSDGsの考え方などをどのように反映していくのか 【ほっかいどう応援団会議】今後どのように応援団会議の取組を行っていく考えなのか 【ヒグマへの対応】ヒグマの保護管理をどのように進めるのか 【統合型リゾート施設(IR)】IRに関する道民の意向をどのように把握し、その内容をどう活用するか、誘致判断をいつ行うのか 【幌延深地層研究】日本原子力研究開発機構が幌延町で実施している、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する研究調査について、同機構より研究調査の延長について申し出があったが、どのように対応するのか   主な議決の状況    知事提出案件 【予算案】3件 令和元年度北海道一般会計補正予算(第2号) など 【条例案/その他案件】11件/13件 北海道道路の構造の技術的基準等を定める条例の一部を改正する条例案 など                        議員提出案件 【決議案】1件 日米貿易協定に関する決議 【意見案】6件 「北海道における持続的な鉄道網の確立」への対応を求める意見書 定例会の詳細は、道議会ホームページもしくは議会時報をご覧下さい。道議会ホームページへのアクセスはこちら URL:http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/   議会Q&A Q 議会はどこで行われているの? A 北海道議会議事堂(北海道庁赤れんが庁舎のとなりにある建物)で行われています。現在の議事堂議場は昭和26年から使用していますが、老朽化や大地震時の危険性が指摘されているため、すぐとなりに新しい議事堂を建設しており、令和2年(2020年)5月には新しい建物に引っ越す予定です。 3ページ  定例会キーワード(定例会で取り上げられたホットな話題をお届け)   ヒグマ 北海道では、「ヒグマによる人身被害の防止、人里への出没の抑制及び農業被害の軽減」・「ヒグマ地域個体群の存続」を図ることを目的とする「北海道ヒグマ管理計画」を、平成29年に策定し、ヒグマとの緊張感のある共存関係を構築し、科学的かつ計画的な保護管理を行うことを目指しています。    ヒグマって増えているの? 生息密度調査やこれまでの捕獲数、痕跡の発見率等の科学的データを用いて平成27年度に行ったコンピュータシミュレーションにより、全道的には平成2年度が5,800頭±2,300頭、平成24年度が10,600頭±6,700頭と推定され、この間の生息数は継続して増加傾向にあった可能性が高いと考えられています。    効果的な追い払い対策はないの? 道では、今年度からドローンやセンサ、カメラ等のICT技術を活用し、市街地周辺へのヒグマの出没抑制対策に役立つ技術などの検討および検証を行っています。 写真:ドローンによる空撮の様子 ドローン搭載の赤外線カメラによる撮影映像    みんなもできるヒグマとの事故を減らす方法 ヒグマに出会わないことが大事! ・食べ物やゴミは必ず持ち帰る(絶対) ・一人では野山に入らない ・野山では音を出しながら歩く ・ヒグマの出没情報を確認する ・薄暗い時には行動しない ・フンや足跡を見たら引き返す それでもヒグマに出会ったら まず落ち着いて行動を!クマを刺激してはダメ! ・遠くにクマを見つけたら→ 落ち着いて状況を判断し、クマが気づいていないなら、静かに立ち去る。 写真:腰につけた熊よけの鈴、熊のふん、熊のあしあと ・クマがこちらに気づいていたら → クマの移動する方向を見定めながら、静かに立ち去る。あわてず、落ち着くことが大事です。 ・それでも近づいてきたら → クマから視線を離さないで、クマの動きを見ながらゆっくり後退する。 それでも接近し、襲われる危険を回避するため、クマ撃退スプレーの準備を推奨します(登山用品店で購入可能)。   業務自動化による効率化(RPA) 北海道では、限られた行財政資源を最大限活用し、質の高い行政サービスを提供するため、さらなる業務の効率化を進めることが必要となっています。そこで、RPAなどのICT技術を活用し、業務効率化に取り組んでいます。    RPAってなーに? RPAとはRobotics Process Automationの略で、日本語だと「ロボットによる手順の自動化」という意味で、人間がパソコンで操作する業務の操作内容を記録し反復して同じような業務を行うソフトウェアのことを指します。    なぜ最近注目されているの? 技術の進歩によりソフトが賢くなり、利用にあたり専門的な知識が不要となったためです。また、人手不足に対応するため、人手がかかっていた業務を効率化し少ない人員で業務を行わなければならなくなったことなどから注目されています。 4ページ  インターンシップ生(大学生)が感じている北海道の課題   農家の現状とこれから 表:年度別、年代別農業就業人口 平成17年 計:115,268人 39歳以下:17,119人(14.8%) 40~49歳以下:20,742人(18.0%) 50~59歳以下:29,392人(25.5%) 60~64歳以下:12,551人(10.9%) 65歳以上:35,464人(30.8%) 平成29年 計:85,700人 39歳以下:12,600人(14.7%) 40~49歳以下:12,000人(14.0%) 50~59歳以下:17,100人(20.0%) 60~64歳以下:12,300人(14.3%) 65歳以上:31,700人(37.0%) 平成30年 計:83,900人 39歳以下:11,500人(13.8%) 40~49歳以下:11,900人(14.2%) 50~59歳以下:15,300人(18.3%) 60~64歳以下:11,500人(13.8%) 65歳以上:33,400人(39.9%) 資料:農林水産省「農林業センサス」、「農業構造動態調査」    北海道の販売農家の年齢別構成比の推移 販売農家の従事者数は年々減少しており、平成30年と平成17年を比べますと、全体的に高齢化かつ人口の減少が見て取れます。 新規参入者の中には、「技術の未熟さからくる不安」や「子育てとの両立が難しい」などという不安の声が多くあります。   北海道にて取り組まれている担い手を増やす活動    金銭面での支援 就農前の研修期間には生活安定に必要な資金の支援を受けることができます。 就農後も低利融資、補助、給付という支援の形があり、条件を満たせばどなたでも受けることができます。    技術面での支援 農業改良普及センターが各地の担い手育成センターと連携し新規就農者に対し技術指導を行っています。    コントラクター 家族経営などの休みの取りづらい農家にはコントラクター(農作業受託組織)という農作業を請け負う組織があります。これにより委託農家の労働負担を減らすことができるだけではなくコントラクターの活用によって生じた余剰時間を様々なことに活用できるメリットがあります。 表:コントラクター実態調査 コントラクター数(組織) H12:94 H25:325 H26:330 H27:330 H28:324 H29:326 資料:北海道農政部「コントラクター実態調査」 このように今では新規の人でも参入しやすく、多くの人が抱く不安は徐々に改善されている傾向にあります。   インターンシップの受け入れ 道議会では、包括連携協定を締結した大学の学生をインターンシップとして受け入れています。今年は、9月2日から1週間、議会事務局(議会運営に関する業務を行う部署)で、議員依頼による調査・資料作成、委員会(本会議)の記録(撮影)などを体験してもらいました。この記事は、インターンシップの業務として、学生自身が高校生に知ってもらいたい内容を考え、素材の準備から執筆までを行いました。 みなさまの感想お待ちしております!!! 写真:委員会室で写真を撮るインターシップ大学生の姿  道議会への行き方 住所:札幌市中央区北2条西6丁目地下鉄さっぽろ駅10番出口徒歩約4分  道議会ホームページについて 議会中継・録画、傍聴・見学のご案内など URL: http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/  紙面への意見、要望や道議会への問い合わせ メール:gikai.seisaku1@pref.hokkaido.lg.jp 電話:011-204-5691  みんなの道議会のバックナンバーについて:最新号やバックナンバーについては道議会ホームページに公開しています。 編集発行:北海道議会 発行日:令和元年(2019年)12月12日