平成30年(2018年)冬号 みんなの道議会 No.04 HP:http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/ Twitter:@hokkaidogikai   冬号の内容  ☆議員研修会 →1P  ☆第4回定例会 →2P~3P  ☆道議会を知ろう →4P上段  ☆♪追跡♪18歳の“選挙権” →4P中段  ☆議会アクセス →4P下段  写真掲載:平成29年度北海道議会議員研修会(左上:講師の根本教授 右下:研修風景)   議員研修会(冬の防災)  平成27年度からスタートした北海道議会議員研修会を、今年度は去る11月28日に「冬の災害を想定した命を守る避難所・避難生活」というテーマで開催しました。  講師には、日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター長の根本昌宏(ねもとまさひろ)教授を迎え、北海道で冬の災害時にどう過ごすかについて、具体例を交えわかりやすくお話いただきました。    停電への備え  積雪寒冷地で停電になると、約95%の暖房は使えません。また、スマートフォンなどが充電できず使えなくなるため、これらを踏まえた準備や対策を考える必要があります。    暴風雪と車  暴風雪により、車のマフラーが雪で詰まる(埋まる)と、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素により短時間で中毒死するおそれがあります。そのためエンジンを停止しなければなりません。ただし、車内がとても冷えるため防寒対策が必要です。  写真掲載:車内の防寒対策グッズ  掲載内容:毛布 アルミ製簡易寝袋 圧縮下着 目出し帽 携帯トイレ -10℃以下対応寝袋 手回し充電付きラジオ・ライト ようかん 圧縮軍手とタオル 耐寒性ミトン ゴミ袋 カイロ 足裏カイロ マスク  詳しくは道議会ホームページのトピックスまで   第4回定例会    定例会の概要  11月28日(火)から12月14日(木)までの17日間の会期で第4回定例会が開かれました。  知事から提出された予算案4件(一般会計193億1,200万円、特別会計1億4,900万円)と条例案20件、その他9件が原案可決されるとともに、継続審査中の平成28年度各会計決算4件が認定議決されました。また、議員及び委員会から提出された決議案2件、意見案5件が原案可決されました。  本会議では、行財政運営、JR路線見直し、医療・福祉政策(国民健康保険、障がい者施策など)、働き方改革、国際交渉(日欧EPA、TPP、食の輸出拡大など)、一次産業振興(農業・農村振興、水産資源回復、林業大学校など)、耐震化など道政が直面する諸課題について、13人の議員が一般質問を行いました。  また、「平成29年度北海道一般会計補正予算(第4号)」などについて、予算特別委員会を設置し審査するとともに、各常任・特別委員会においては、付託された議案について、審査を行いました。    主な審議日程 11月28日~12月14日  11月28日  本会議  12月 1日~ 5日  本会議(一般質問)      5日~12日  予算特別委員会     13日  常任・特別委員会     14日  本会議    ●定例会メモ  今定例会において、JR北海道の事業範囲の見直し等に関する地方路線問題について必要な調査を行うための「北海道地方路線問題調査特別委員会(委員数17名)」が設置されました。  臨時的な特別委員会の新規設置は、平成19年の「北海道洞爺湖サミット推進調査特別委員会」以来、10年ぶりです。(設置期間:平成19年6月~平成20年10月)    主な議決の状況  ●予算案 「平成29年度北海道一般会計補正予算(第4号)」など 4件  ●条例案 「北海道航空振興基金条例案」など 20件  ●決議案 「北海道地方路線問題調査特別委員会設置に関する決議」など 2件  ●意見案 「ライドシェア※の推進に対する慎重な審議を求める意見書」など 5件        ※一般ドライバーが自家用車で移動する際に同じ方向に向かう人を同乗させること。    一般質問  ■ 一般質問は、12月1日から5日にかけて13人の議員が行いました。     一般質問で多かった項目  ● JR問題 JR北海道の路線見直し問題 など  ● 障がい者支援 障がい者の意思疎通条例や手話の普及等に関する条例の考え方 など  ● 観光振興 観光振興に係る新たな財源の確保、観光産業を担う人材育成 など  ● 国際交渉 日欧EPA・TPP交渉への対応、道産食品の輸出拡大 など  ● 働き方改革 教職員や建設業就業者の長時間労働の是正 など  ● 一次産業振興 農業振興や秋サケの資源回復、林業大学校の設立 など  ● 建築物の耐震化 大規模建築物や学校施設の耐震化向上への取組み など  ★定例会録画を、道議会HPから閲覧できます。    キーワードをピックアップ!     北海道150年事業  「蝦夷地」と呼ばれたこの地が、1869(明治2)年に「北海道」と命名され、今年150年の節目を迎えます。  事業では、道民の皆さんや企業・市町村などと一体となって、次の50年に向け北海道の魅力を発信します。      ☆ テーマ  ■ 北海道151年目の新たな一歩を踏み出す  ■ 先人から受け継いだ財産を次の世代につなぐ  ■ “Hokkaido”の多様な魅力を世界に広げる      ☆ 基本姿勢  ■ 未来志向:「世界の中の北海道」の視点で未来の姿を見据えます。  ■ 価値創造:北海道の可能性を見つめ直し、新しい価値をつくります。  ■ 道民一体:北海道を愛する皆さんの参加により、北の大地北海道を盛り上げます。  右に2図掲載:  ・北海道の絵と1869年から100年(1969年)、150年(2019年)、200年(2069年)をプロットした図。  ・北海道150年事業PRキャラクター 左:メモル 右:セレモ cyukky      ☆ 実施事業について       記念セレモニー:北海道150年を象徴する式典等を実施  ■記念式典(8/5開催)  ■北海道150年ウィーク(7/14~8/26)   etc..       パートナー事業:160以上の企業等が道内外で企画を実施  写真掲載:プロジェクションマッピング 赤れんが庁舎で開催(~2/25)  北海道150年事業について詳しくは「北海道 150年」で検索  URL:https://www.hokkaido150.jp/     交通安全  「ストップ・ザ・交通事故 ~めざせ 安全で安心な北海道」(平成30年交通安全運動のスローガン)      ☆ 平成29年道内交通死亡事故の概要  表の掲載(以下表の中身)  事故類型別  区分 死者数:前年比  車対車 54:1  車単独 46:8  人対車 41:-15  自転車対車 6:-2  踏切 1:-2  合計 148:-10  第1当事者違反別  区分 死者数:前年比  前方不注意 48:-13  操作不適 26:1  最高速度 21:3  歩行者妨害 9:-3  その他 44:2  合計 148:-10      ☆ 自転車安全利用五則  ①自転車は、車道が原則、歩道は例外  ②車道は左側を通行  ③歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行  ④安全ルールを守る(スマホ利用禁止・無灯火等)  ⑤子どもはヘルメットを着用  自転車でも加害者側になれば、多額の賠償金を支払う事故が増えています。      ☆ 飲酒運転の根絶  平成27年に「北海道飲酒運転の根絶に関する条例」が施行されました。みなさんも「飲酒は20歳から」はもちろんですが、飲酒運転は「絶対にしない」心を持つとともに、周りの人に対しても飲酒運転は「させない」ように働きかけましょう!     道産食品の輸出拡大  人口減少により、国内市場縮小が懸念される中、力強い本道経済を構築するため、海外需要を一層開拓し、道産食品の輸出拡大を図ることは大変重要です。このため道では、平成28年2月に、「北海道食の輸出拡大戦略」を策定し、平成30年は道産食品輸出額1,000億円を目標に取組みを進めています。   ☆輸出拡大戦略に基づく取組みの一例    ●販路拡大を目的に海外で商談会を実施  写真掲載:シンガポールで実施した商談会の様子(平成29年11月)  ▲「キーワードをピックアップ!」や定例会に関する、意見、感想、質問をお寄せください。gikai.seisaku1@pref.hokkaido.lg.jp   道議会を知ろう(第4回)    大学生からみた道議会  北海道議会と札幌大学の包括連携協定に基づき、12月に同大学の学生(3名)が道議会を訪れました。学生達は、議員(全会派5名)に質問を行う形式での意見交換を行った後に、定例会本会議を傍聴しました。    ☆議員との意見交換  学生から「札幌の一極集中や地方の過疎化について」の質問が出されました。  それに対して議員からは、「地方で子どもを産み育てられる環境や仕事がなければ、地方に帰られない。このため住みよい地域づくりが必要である。」、「消費地を支える地域の産業を支援していくことが必要である。」といった意見が出されました。    ☆参加した学生の感想  ●議員は、選挙区のことだけではなく、北海道や国全体を考えていると感じた。  ●会派の壁を超え課題を共有していると気づいた。  ●傍聴の手続きは、手間がかからず手軽にできた。  ●道議会に来て本会議をライブで傍聴することで、北海道の地域課題や道政への関心がより強まると感じた。  写真掲載:議員と学生との意見交換の様子  写真掲載:議員と学生との記念撮影   ♪追跡♪ 18歳の“選挙権”<その2>  平成29年10月22日(日)に行われた第48回衆議院議員総選挙で初めて投票した高校生の感想や質問を今回も引き続き掲載します。    ☆投票にあたって準備したことは?  男子生徒のコメント   駅で配られているパンフレットをもらって読んだ。  女子生徒のコメント   TVニュースや新聞で情報を集めた。    ☆選挙で何か疑問に思ったことは?  女子生徒のコメント   どの政党や候補者に投票するかなど、選挙の話題を他の人と話してはダメなの?  北海道選挙管理委員会のコメント   政党や候補者の政見などを話し合うことや、どの候補者等に投票するかを誰かに相談することは、特に禁止されていないよ。投票は、自由な意思によって行うものなので、最終的には「自分でよく考え、自らが判断すること」が大切だよ。    ☆選挙で困ったことは?  女子生徒のコメント   全国模試と選挙日が同じだったため、大変だった。  北海道選挙管理委員会のコメント   投票日当日に予定(仕事や旅行、レジャーなど)がある場合は、気軽に「期日前投票制度」を利用してね。     参考:投票率(小選挙区)  北海道(全体)   60.30%  全国(全体)    53.68%  北海道(18歳)  47.87%  全国(18歳)   54.22%    ☆道議会への行き方  住所:札幌市中央区北2条西6丁目  地下鉄さっぽろ駅10番出口徒歩約4分    ☆道議会ホームページについて  議会中継・録画、傍聴・見学のご案内など  URL:http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/ ☆紙面への意見、要望や道議会への問い合わせ  メール:gikai.seisaku1@pref.hokkaido.lg.jp 電話:011-204-5691 ☆みなさんの道議会のバックナンバーについて  最新号やバックナンバーについて道議会ホームページに公開しています。 発行日:平成30年2月20日 編集・発行:北海道議会