平成29年(2017年)夏号 みんなの道議会 No.02 HP:http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/ Twitter:@hokkaidogikai   夏号の内容  ☆道議会の国際交流 →1P  ☆第2回定例会 →2P〜3P  ☆道議会を知ろう →4P上段  ☆“選挙権”Q&A →4P中段  ☆議会トピックス 議会アクセス →4P下段                    写真掲載:国際交流時に道議会へ贈呈された記念品の一部   道議会の国際交流  道議会は、海外議会との相互交流を行っています。本年7月には、ロシア連邦・サハリン州議会エフレモフ議長をはじめとする代表団が来道し、道議会議長を表敬訪問されました。  サハリン州とは、平成4年から交流を続けており、平成12年には「北海道議会とサハリン州議会の協力に関する協定書」に調印を行い、両地域の経済・文化交流の発展に向けて、お互いの議員団による議会訪問をしています。同様に、中国・黒龍江省人民代表大会常務委員会と昭和60年から相互に交流しており、本年は北海道議会が同省を訪問する予定です。  また、本年5月には、北海道と友好提携を結んだアメリカ合衆国・ハワイ州の上下両院議会と交流に関する合意書を交わしたほか、北海道と提携関係にある、カナダ・アルバータ州や、アメリカ・マサチューセッツ州の議会を周年記念事業の際に訪問するなどの交流をしています。    ☆平成29年7月ロシア連邦・サハリン州議会との交流  写真掲載:議会庁舎にて記念撮影     今回の交流で交換した記念品  写真掲載:北海道議会側の記念品 旭川市の工房作 タペストリー  写真掲載:サハリン州議会側の記念品 郷土博物館等が描かれた飾り皿   第2回定例会    正副議長・各委員会委員の改選  6月20日に正副議長の選挙が行われました。議長に十勝地域選出の大谷(おおたに)亨(とおる)議員(自民党・道民会議)、副議長に江別市選出の勝部(かつべ)賢志(けんじ)議員(民進党・道民連合)が選出されました。  また、議会運営委員会委員、各常任・特別委員会委員の選任が行われました。  新しい各委員会の委員名簿はこちら  http://www.gikai.pref.hokkaido.lg.jp/iinkai/index2.htm    写真掲載:議長 大谷 亨  写真掲載:副議長 勝部 賢志    定例会の概要  6月20日(火)から7月7日(金)までの18日間の会期で第2回定例会が開かれました。  今定例会では、知事から総額79億3900万円余の平成29年度補正予算案及びこれに関連する議案等33件が提案されるとともに、「特別委員会の定数及び調査事項に関する決議」が議決されました。  本会議においては、道内7空港の一括民間委託、JR北海道の路線見直し、災害対策、観光振興、農業、水産業・漁村振興推進計画、子どもの貧困対策など道政が直面する諸課題について、19人の議員が一般質問を行いました。  また、「平成29年度北海道一般会計補正予算(第1号)」などについて、予算特別委員会を設置し審査するとともに、各常任・特別委員会においては、付託された議案について、審査を行いました。    主な審議日程 6月20日〜7月7日  6月20日 本会議    22日  本会議(委員選任)    23日〜28日 本会議(一般質問など)    30日〜 5日 予算特別委員会  7月 6日 常任・特別委員会     7日 本会議    ●定例会メモ  議長及び副議長の選挙は、議場を閉鎖して行います。閉鎖された場合は、議員であっても、閉鎖が解除されるまで議場からの入退場はできません。    主な議決の状況  ●予算案 「平成29年度北海道一般会計補正予算(第1号)」など 2件  ●条例案 「北海道税条例等の一部を改正する条例案」など 8件  ●決議案 「特別委員会の定数及び調査事項に関する決議」  ●意見案 「EUとの経済連携協定に関する意見書」など 11件    特に質問の多かった項目  ●空港民間委託  道内7空港の一括民間委託に向けた今後の取組みや考え方 など  ●JR問題  JR北海道が公表した維持困難な路線への対応 など  ●災害対策  大雨や地震等の自然災害への対策 など   ●観光振興  宿泊税導入の検討状況や民泊新法の施行に向けた取組み など  ●一次産業の振興  EPA交渉への対応、次期水産業・漁村振興推進計画策定の考え方 など  ●子どもの貧困  子どもの貧困問題に関する認識や対策 など    キーワードをピックアップ!  自動走行      ☆自動走行について  国では交通事故死者の低減や交通渋滞の緩和による環境負荷低減、また、高齢者をはじめ、交通制約者の移動支援や地方の活性化等の課題に対する抜本的な解決策として、車の自動運転システムの開発計画を2017年4月に発表しました。  その計画の中では、2025年をめどに限定的な場面で運転をシステムが行い、運転が継続困難な場合でも運転手の操作無しで安全に停止する高度運転自動化を目指しています。      ☆北海道が持つポテンシャルと道の取組み  自動走行システム開発における、北海道が持つポテンシャルは次の4つが挙げられます。  @全国唯一、28のテストコースが集積している。  A広大な土地や寒冷な気候をいかし、多様な実証試験モードの提供が可能。  B理系大学をはじめとした研究機関やIT企業などが集積し、産学官連携が行いやすい。  C北海道は、自動走行を取り巻く社会課題に関する「課題先進県」であり、社会実験を行うモデルケースとなりうる。  道としては、これらをいかし、北海道内での研究開発を円滑に行うことができるように、道内産学官での支援組織「北海道自動車安全技術検討会議」を設置し、自動走行の実証試験に関するワンストップ相談窓口を開設しています。  また、積雪寒冷地に対応した実証試験場等の誘致に向けた取組みや、研究開発を行う企業等に対し公道実証試験モデルルートの提案を行っています。  イラスト:道内のテストコース立地状況(自動車安全技術検討会議資料より)     エゾシカ肉の有効活用  エゾシカは、北海道のみに生息するニホンジカの亜種です。増えすぎたエゾシカにより、農作物への被害をはじめ、生態系への影響が深刻な問題となっています。  道では、平成26年に制定した「北海道エゾシカ対策推進条例」に基づき、捕獲等による個体数の管理や、有効活用を進めています。  生きたまま捕獲し食肉へと処理したエゾシカは、流通事業者等から高い評価を受けており、平成27年から28年にかけて、囲いわなで捕獲したエゾシカを食肉処理場まで生きたまま長距離輸送し、輸送による影響や経済性の検証を行うモデル事業を実施しました。  また、安全・安心なエゾシカ肉の提供に向け、高度な衛生管理を行うエゾシカ肉処理施設を認証する制度を創設し、平成28年度に11施設を認証しました。  写真:エゾシカ肉のロースト  イラスト:エゾシカ肉処理施設北海道認証マーク    食品ロス  「食品ロス」とは、食べることができるのに、捨てられてしまう食品をいいます。我が国の食品ロス(年間約621万トン)は、世界全体の食糧援助量の約2倍です。  世界の栄養不足人口は、約8億人で、栄養不良により発展途上国で命を落とす子どもの数は、年間500万人とされています。道では、昨年11月から「おいしく残さず食べきろう」をスローガンに「どさんこ愛食(あいしょく)食(た)べきり運動」に取組んでいます。  「北海道 食べ残し」でインターネット検索  「キーワードをピックアップ!」や定例会に関する、意見、感想、質問をお寄せください。gikai.seisaku1@pref.hokkaido.lg.jp  道議会HPでは議会のライブ中継、録画配信、会議録を掲載しています。   道議会を知ろう(第2回)    委員会の設置  道議会には、全議員が所属する9つの常任委員会と、正副議長を除く全議員が所属する6つの特別委員会が設置されています。     ☆常任委員会  常時設置されている委員会で、所管事項についての調査を行うとともに、本会議から付託された議案や請願などを審査・調査します。        ☆議会運営委員会  議会の円滑な運営や会議規則に関することなどを協議・審査する委員会です。     ☆特別委員会  特定の案件について審査・調査するために必要があるときに設けられ、その案件の調査が終了すれば委員会はなくなります。  ※なお、予算案等の審査のために、定例会ごとに予算特別委員会が、決算審査のために、年1回、決算特別委員会が設置されます。   “選挙権”Q&A  平成27年6月に選挙権年齢が満18歳以上に引き下げられました。  このことにより、満18歳以上であれば、高校生であっても選挙権を有します!!  そこで、みなさんに知ってもらいたい選挙についての知識を紹介します。 Q:満18歳以上とは? A:年齢については、生まれた年の翌年の誕生日の前日に満1歳になるとされています。そのため、2000年4月2日生まれの場合は、2018年4月1日に満18歳となります。投票日時点で満18歳以上であれば選挙権を有します。 Q:選挙権があれば投票できるの? A:選挙で投票するには、選挙人名簿に登録されていなければなりません。選挙人名簿に登録されるには、住民票のある市区町村に3か月以上継続して住んでいることが必要です。 Q:進学や就職で引っ越しをしたときの注意点は? A:原則、引っ越し後に住んでいる寮やアパート等が「住所地」になります。選挙人名簿の登録のためにも、住民票を忘れずに移しましょう。   国政選挙では、引っ越して3か月経たずに選挙がある場合は、旧住所地に3か月以上住んでいれば、投票日に旧住所地の投票所で投票できます。また、投票日前でも旧住所地の期日前投票所に行って投票することができます。選挙期間中に旧住所地へ行けない場合でも、不在者投票を活用できます。   議会トピックス  毎年夏には、議会庁舎前庭の池にスイレンの花が広がります。春の桜と同様に、訪問客をピンクの花で出迎えます。写真:議会庁舎前庭に咲くスイレンの花   議会アクセス    ☆道議会への行き方  住所:札幌市中央区北2条西6丁目  地下鉄さっぽろ駅10番出口から徒歩約4分    ☆道議会ホームページについて  議会中継・録画、議会の日程、議員一覧、傍聴・見学のご案内などをご覧頂けます。    ☆紙面への意見、要望や道議会への問い合わせ  メール:gikai.seisaku1@pref.hokkaido.lg.jp  電話:011−204−5691   ☆この広報紙に取り上げて欲しい内容募集!  応募や問い合わせは右のメールアドレスまで!! 発行日:平成29年9月11日 編集・発行:北海道議会